当事者目線で語る、障害年金の申請で社労士に頼むべき8パターン

こんにちは。障害基礎年金2級を発達障害で受給中のユウキです。

僕は社労士さんに頼むことなく自分で申請し受給できることになりましたが、「本当に運が良かっただけ」だったのだと最近は思いはじめています。

今まで「自力申請による障害年金の申請方法・成功体験」について解説してきましたが、しばらく「障害年金における社会保険労務士(以下、社労士)」について語ろうと思います。今回は「障害年金の申請で社労士に頼むべき人とは?」です。

ズバリ、障害年金の申請を社労士に頼むべきなのは、

  1. 「初診から転院しており長く時間が経っている(目安5年以上)人」
  2. 「通院・病歴がややこしい人」
  3. 「身体-知的-精神(発達)2つ以上の障害を持っている人」
  4. 「医師の社労士への理解がある人」
  5. 「時間がない人」
  6. 「精神的にも体力的にも厳しい人」
  7. 「診断書が軽く書かれがちな人」
  8. 「書類手続き、事務手続きが障害上無理な人」です。

なぜこの8つなのか?なるべく当事者目線でお話します。

ちなみに、社労士推奨派でもその逆でもありません。ケースバイケースです。

スポンサーリンク

初診の病院から転院して5年以上の場合はなぜ社労士に頼むべき?

A.初診日の証明(受診状況等証明書)を取るのが難しいから。

初診からずっと同じ病院に通っているなら良いのですが、初診の病院から転居等で転院している人も多いと思います。

その時苦労するのが「受診状況等証明書」という書類です。法律で定められたカルテ保存期間が5年なので、5年以上経ってしまうと「カルテが無い」という理由で証明書を書いてもらえないおそれがあります。

障害年金の申請の準備には初診の確定が最優先事項になります。

年金事務所や役所も初診日が確定していないと受給要件が確認できないので、申請書類さえ渡してくれません。

カルテ以外の領収書や明細書・お薬手帳がある場合や、「第三者による申し立て」という特別な制度で初診日を証明することもできますが、通常の手続きでは一筋縄では行かないことは確かです。

このようなときに専門的なノウハウを持っているのは社労士、ということになります。

通院・病歴がややこしい人はなぜ社労士に頼むべき?

A.認定日時点の診断書を請求するのが難しく、病歴・就労状況等申立書も書きづらいから。

認定日時点の診断書とは、初診日から1年6か月時点のものです。

病院を転々としている場合、「1年6か月時点でどこに通っていたかそもそも思い出せない」ということが十分あり得ます。

ぼくは請求日時点で何か所か転院していたのですが、認定日時点でどこに通っていたかなんて、咄嗟に思い出せませんでした。

思い出せないままでいると、どんどん診断書を取るのが遅れて焦りが出てきて具合が悪くなりかねません。

そして、病歴・就労状況等申立書という自分の状況を作文のように書く書類があるのですが、その書類も病院名、通っていた時期、医師に指示されたことまで思い出して書くので、非常に書きづらいです。

病歴・就労状況等申立書の書き方を熟知しているのは、数をこなしている専門家の社労士ということになります。

障害年金の病歴・就労状況等申立書の書き方~記入例あり
障害年金申請の中でも自分の気持ちを訴えられる「病歴・就労状況等申立書」。何から手を付けたらいいか分からない方は多いと思います。例文つきで分かりやすく解説します。

身体-知的-精神(発達)2つ以上の障害を持っていたらなぜ社労士に頼むべき?

A.併合判定(認定)で等級が上がる可能性があるから。

障害年金は、1つの障害だけではなく、2つ以上の障害が認定基準を満たしていれば「併合判定」というものが認められ級が上がる可能性があります。

例:身体障害で「2級相当」と精神障害で「2級相当」の併合判定→障害年金「1級」となる場合も

併合判定には難しい基準があり、とても素人には理解が難しいです。社労士でも障害年金の専門の社労士に尋ねるのが良いでしょう。

医師の社労士への理解がある人はなぜ社労士に頼むべき?

A.医師への説明等を社労士に任せられるから。

医師が社労士に理解を示すということは珍しいです。

もし障害年金のことを考えたとき、医師に話してみて「社労士に相談してみたら?」などと言われたら理解があると言っていいでしょう。

僕の場合障害年金を申請する際、骨が折れたのは医師や医療機関への説明でした。

医師に責任はないのですが、医師はとくに障害年金に詳しくありません。

「(認定日の診断書を取るときに、なぜ今更うちに来たのと言いたげに)何で転院してるのに、過去の診断書がいるの?」と言われてしまい、障害認定日という制度説明から入らなければいけませんでした。気弱なほうなので、とても苦痛でした。

社労士が医師との診察にズケズケと入ってくるのは好ましくありませんが、仲介役や説明役は任せられると思います。

時間がない人はなぜ社労士に頼むべき?

A.自力での障害年金申請は最低でも2~3か月はかかるから。

社労士に頼むと最短2週間から1か月程度で終わることもあるようです。

また、自力で申請をした僕は認定日時点の病院で診断書を取るために病院を5回往復したため一番時間がかかり、2か月ほど費やしてしまいました。

病歴・就労状況等申立書を書いている時間を含めると書類を「書く・請求する」だけで3か月はかかった計算になります。

自宅療養中だったからできたことですが、就労中や子育て中の方はとても時間的に厳しいと思います。病院や役所・年金事務所は土日祝日は休みの時が多いです。

精神的にも体力的にも厳しい人はなぜ社労士に頼むべき?

A.障害年金申請には精神的にも体力的にもつらいから。

障害年金の申請は障害者手帳の申請とは訳が違い、自分の症状や病気と向き合って書類を書かなければなりません。

精神障害でなくても、自分の障害と向き合って人に審査してもらうために文章にするということは正直つらいことだとです。

何度も具合が悪くなりましたし、何度寝込んだかわかりません。

これで受給できたから良かったですが、もしダメだったら…と思うと怖くてたまりません。

 診断書が軽く書かれがちな人はなぜ社労士に頼むべき?

A.不支給になる可能性が高くなるから。

診断書は、申請書類の中で一番受給にかかわってくる書類です。

診断書が軽く書かれてしまうと、どうしても不支給になる可能性は高くなってしまいます。(故意に重く書いてもらうのは文書偽造に当たりますので厳禁です)

自分で主治医に訴えられる人ならいいのですが、それは難しいですよね。

主治医との信頼関係を壊さない程度の説明をしてくれる社労士なら頼んでもいいでしょう。

障害年金の診断書のスペックとは?新ガイドラインでどう変わったのか
発達障害で現在障害基礎年金受給中の筆者が、ややこしい障害年金の診断書で受給を左右する「スペック」について分かりやすく解説します。

障害上、事務手続きや書類手続きが苦手な人には支援者が不可欠

これは説明するまでもないかもしれません。ADHD特性を持つ僕は、何度も申請書類を無くしかけ、いくつかの紙は訂正印だらけの状態でした。紛失しなかったのが救いでしたが…。

病歴・就労状況等申立書の代筆は社労士以外の家族や支援者にも頼めるので、自治体の支援センターなどとつながっておいたり、病院のケースワーカー・PSWに勇気を出して障害年金申請について相談してみましょう。

頼む社労士の腕や人あたりを見極めるも重要

意外に自分で申請をしていも、社労士に頼むべきだった…と思う場面は実は多くて、後悔した時もありました。

何人か個別で相談した社労士さんにお会いしたりメールで相談したのですが、ピンとくる人がいませんでした。

病院のPSWさんが支援してくれたので自力で乗り切ることができました。

社労士に頼むにしても、絶対に主治医との信頼関係が崩れるような押し売りをしてくるような人ではいけませんし、経験が少なくて心許ない人だとさらに不安が大きくなってしまいます。

選ぶときは慎重にHPをチェックし、個別相談の前にメールや電話で見極めて、料金などに不明点があればその場で細かく聞いてしまうのをおすすめします。

そこで誠実な対応をしてくれるかどうかで、ある程度人あたりが分かります。その上で社労士に頼むかどうかを良く考えて決めましょう。

社労士を選ぶときのポイントも記事にしてみました。

障害年金申請、社労士の選び方~自力申請者が語る5ポイント~
障害年金申請を自力申請で運良く受給できた当事者が、社労士を選ぶときに注意するべき5つのポイントについて当事者目線で解説します。

これまで執筆した体験談/解説はサイトマップをご覧ください。

スポンサーリンク

フォローする