障害年金の病歴・就労状況等申立書の書き方~記入例あり

2016年9月の新ガイドライン適用後に発達障害の病名で障害基礎年金を申請し、2級が認められ、現在受給中です。認定日請求も認められました。社労士は使わず、ほとんど自分で申請をしました。

時間はとてもかかりましたが、自分でやって良かったと思っています。

少しでもこれから自分で申請する方の参考になればと思い、この体験談を覚書として記します。

前回は必要書類の確認と病歴・就労状況等申立書の下書きをしました。

発達障害で障害年金を申請するためにやったこと~必要書類の確認など
障害基礎年金2級受給中の筆者が必要書類の確認の仕方、受診状況等証明書の取り方、病歴・就労状況等申立書の下書きのコツなどを体験談を交えて解説します。

今回は清書をしていきます。

あくまで障害【基礎】年金、成人後初診の場合の体験談となります。障害厚生(共済)年金、20歳前初診(20歳前傷病)の場合は少し申請の仕方が変わってきますので、注意が必要です。

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全体の流れ

今回の全体の流れはこのような感じです。病歴・就労状況等申立書は超重要書類なので、表面で1記事使ってしまいます。やってる内容は濃いですよ~。裏面は診断書との整合性もあるので後回しです。まずは表面をやっつけていきました。

パソコンか手書きかを選ぶ(自筆or代筆を頼むなど)

パソコンで書くか手書きかを選ぶことになります。僕はパソコン入力&印刷で提出しました。

  • Microsoft Office Excel(または、PDF編集ソフト)が使える環境
  • 印刷が可能な環境
  • キーボード入力ができる

この3つが揃っていれば、パソコンで入力することをおすすめします。なぜなら、手書きより圧倒的楽だからです。手書きだと、間違う度に書き直しが大変です。

良くある噂なのですが、「自筆できるほどの能力がある人だと、それなりに症状が軽いと見なされて不支給になってしまう」、「代筆だと【自分で書けない】ということだから、通りやすい」、「パソコンで書くなんてもってのほか」という意見をたびたび見かけます。

もちろん、自筆できないほど病状が思わしくない方は代筆を頼みましょう。

僕はなかなか自分の過去や症状を知人に知られたくなかったので、代筆は頼みませんでした。

近い第三者(親や配偶者)の少しでもの加筆や代筆があると、判定医も判断しやすいというのは事実のようです。

「代筆だと説得力が上がる場合があるが、自筆だからと言って不支給になることはない」と考えて良いと思います。

病歴・就労状況等申立書のダウンロード

パソコンから書く方は、病歴・就労状況等申立書のフォーマットは以下からダウンロードできます。

参考病歴・就労状況等申立書を提出しようとするとき | 日本年金機構

下書きに沿って書いていく

いよいよ下書きに沿って書いていきます。その前に、ダウンロードしたExcelファイルの設定が少々厄介です。

Excelファイルの初期設定

ダウンロードしたExcelファイルを開くと以下のようなメッセージが出てくると思いますが「編集を有効にする」でOKです。

「編集を有効にする」を押すと、おそらくこのような感じでページが分割されて表示され慌てると思います。

慌てずに、一番右下の四角が三種類並んでいるうちの、一番左をクリックすればOKです。

以下のように綺麗に表示され書くことが可能になります。

ここで、後回しでいいのですが、用紙の設定をしておきます。

A3の印刷環境がある方は、大きく印刷されるのでA3をおすすめします。

そもそもの用紙自体がA3なので、A3のほうが読む人も読みやすいです。

自宅のプリンタでA3が印刷できない方でもコンビニなどでA3は印刷できますよ。

もちろん役所の方に聞いたところA4での提出でも可とのことでした。

ページレイアウト>サイズ>A3またはA4を選択です。
ここで、「選択したプリンターは使用できません」などといったエラーが頻発します。一旦ファイルを閉じて、もう一度開くと操作できることが多いです。

操作が終わった時点で分かりやすい場所に「名前を付けて保存」をしておくことをおすすめします。僕はデスクトップにしました。

傷病名は後回しでもいい

さて、上から順に書いていきたいのですが、まず「傷病名」があります。

傷病名は後回しで大丈夫です。診断書をまだ書いてもらってないからです。

診断書が出来上がっている方は、そのまま障害認定日または現状の診断書の病名を書きうつしてください。

自分が思っている病名と、主治医が診断書に書く病名が違ったということは、精神科では少なくありません。

障害年金の診断書と、病歴・就労状況等申立書の傷病名は、一致させないと説得力に欠けます。

僕はこは診断書を書いてもらって出来上がってから、病名を確認し、転記しました。

発病日・初診日

ここは、発達障害で障害年金を申請するためにやったこと~必要書類の確認などで取り寄せた「受診状況等証明書」の内容を転記します。

「受診状況等証明書」の【発病年月日】を病歴・就労状況等申立書の【発病日】に、【初診年月日】を【初診日】に転記します。

あくまで「受診状況等証明書」の内容を丸コピするということです。

発病日は自分が思う日があると思いますが、医師の見解を写してください。

医師によっては「○年○月」までしか書いておらず「●日」は「不詳、不明、頃、空白」の場合がありますがその場合もそのまま「不詳」で大丈夫です。

注意文をよく読む

記入上の注意は以上の通りで、大事なことは

  • 期間を空けずに書くこと
  • 医療機関、年月を正確に書くこと
  • 発達障害の場合、生まれたときから現在について書くこと
  • 通院を中止していた期間や、転院した場合はその理由、その期間何をしていたか正直に書く
  • 具体的には、通院期間・受診回数・入院期間・治療経過・医師の指示・日常生活状況・仕事の状況を書く。
  • 生活の苦しみを訴えるのではなく、「症状がどれだけの頻度であり、どの程度あり、どの程度生活に影響があったか」を具体的に書く

以上が僕が注意して書いていた点です。

それでは、まず1つの欄だけ具体的に埋めてみます。

記入欄の一例

これは一例です。障害者雇用で働いていますが、症状がつらく毎日仕事も生活もやっとの状況を表しています。

通院は2週間に1回、会社に半休を貰って通っていた。障害者雇用で就職したが、仕事が思ったよりハードだった。

なかなか指示が覚えられず、メモを取ってもメモをすぐ無くしたり、電話応対をしても周りの騒音と混じって聞こえてしまいろくな応対ができなかった

そのため何度も上司やお客様に文言を聞き返すなど頻繁に迷惑をかけていた。

医師からは不安が強いときは頓服を飲むように指示されていた。

最初の1年は飲む回数は週に1回であったが、どんどん回数が増えていき、平成29年3月の時点ではほぼ毎日飲まなければ仕事ができない状況である。

仕事の後は疲れ切っており仕事を始める前はできていた家事もほとんどできない状況で、胃薬や頭痛薬も毎日服薬している。(例)

以上のように、どれくらいの頻度で、どの程度、どれくらい仕事や日常生活に影響が出ていたかを書くことが大切です。

仕事をしている方は仕事のことだけ書いてしまいがちかもしれませんが、仕事以外の「日常生活」もどれくらい大変だったかを書くことも大事です。

繰り返しますが嘘を書いてはいけません。

用紙は1枚に収まらない

用紙はふつうなら1枚に収まりません。収まるとしたら病歴が短い方です。

先ほどのダウンロード>用紙の設定を繰り返してファイルを新しく作るか、ファイルをコピー&ペーストで複製して複製したものを上書きして行って作成していくと良いでしょう。

最高でも5枚くらいが限度ではないでしょうか。5枚以上あると判定医もそこまで読めないよ~となるかもしれません。

こまめな保存を忘れずに

このファイルはExcelファイルにしては重たいファイルなので、フリーズしやすくなっています。

こまめな保存でいつフリーズしても大丈夫なようにしておいてください。

データが飛んで泣くことになります(実体験)。

分かりやすいタイトルをつけて、分かりやすい場所に保存しておくとさらにGOODです。

書き終わったら見直してみる

書き終わったら見直してみてください。

意外と「ここはもっと具体的に書けるかも」というところが見つかってくるものです。

「ここは余計かも」というところも…。

あまり見直しすぎるとキリがないので、3~5回程度で良いと思います。そんなに無理だよ!という方は1回でも2回でも。

それと、自分だけではなく第三者に一度見てもらうと、とても参考になります。

僕の場合は1度だけ支援センターの職員さんに添削してもらいました。自分の価値観ではない目から見てもらえるので、新しい発見があります。

ここがかなりの正念場、ファイトです

 

この体験談はサラっと書いていますがかなりの正念場でした。

毎日毎日病歴・就労状況等申立書のことで頭がいっぱいでパンクしそうで具合が悪かったです。

受給が決まった今では良い思い出ですが…

きっと同じように個人で申請する方はとてもつらい思いをします。

ギブアップしたい!となった時は、いったん病歴・就労状況等申立書から離れて休憩したり、いっそのこと代筆を頼むのもありですし、社労士に代理を頼むのも全然アリだと思っています。

あきらめないでやりきったことが、受給につながったと今思っています。

次の記事では、一番大事な診断書について書いていきたいと思います。引き続きお付き合いいただけると嬉しいです。

【追記】ダウンロードできる病歴・就労状況等申立書のExcelファイルには少しクセがあり、保存やエラーに注意しなければいけませんので、別記事にまとめました。

病歴・就労状況等申立書エクセルファイルを1枚にPDF保存する方法
病歴・就労状況等申立書のExcelファイルは扱いが難しいファイルで、印刷の時も少し操作をしないと綺麗に保存できません。分かりやすく図をふんだんに使ってまとめてみました。

病歴・就労状況等申立書の表面が終わったら、認定日時点の診断書を請求していきます。

障害年金診断書の依頼と受け取りの注意点~見直しのポイント
医師との付き合い方や病院との行き来で苦労する「認定日時点の診断書」についての苦労と分かったことを体験談としてまとめます。

裏面に取り掛かるのは順番的にはまだ先をおすすめしますが、早く知っておきたい方はこちら。

病歴・就労状況等申立書/裏面の書き方~診断書との整合性に注意
発達障害で障害基礎年金2級受給中。最後取り掛かるべき「病歴・就労状況等申立書の裏面」について、診断書との折り合いを考えながら具体例と図を交えて解説します。

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