【うつヌケ/田中圭一】ネタバレ多少ありの率直な感想

こんにちは。発達障害でASD、ADHD持ちユウキ(@yu_ki_no313)です。

みなさん、最近「うつヌケ」という本が巷でちょっとした話題なのをご存知でしょうか?僕はNHKの朝のニュースで知りました。

二次障害で抑うつ状態のときって、どうしても活字が追えないので、買うのに躊躇していたんです。

調子が良いときに買って、読むことができたのでざっくりとレビューしますね!端的に言うと、思い切って買って良かったです♪

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うつヌケの概要

うつヌケの概要はこんな感じです。ちなみに、第4話まで作者さんの公式noteで無料試し読みすることができます。

総勢16名のうつ経験者が「うつを抜けた(うつヌケ)」体験談を語る

双極性障害だったという事例も2例

文章がかんたん。マンガ形式で難しい言葉も出てこない

精神科医の補足はあるものの、あくまで体験談メイン

AV監督のエピソードが出てくるので、アダルトの話題がまったくダメな人は注意かもしれません。(直接エロ表現があるわけではりませんよ)それ以外は健全な内容です。至るところにギャグもあり、読者を飽きさせません。

うつヌケで心に残った言葉

なぜ人はうつになるの?
「自分をきらいになるから―」
(中略)
「他人を傷つけるのはダメで自分を傷つけるのはOKなんて絶対にありえない
 自分も【他人】と同じなの!!他人に気を使うのと同じくらい自分にも気を使ってあげて!!」―「うつヌケ」単行本p157より

この言葉に涙もろい僕は、ぼろぼろ泣いてしまいました。

子どものころから周りの大人に怯えながら育ち、自己肯定感が低く、「私さえいなければ」という闇を抱えている女性が登場します。

僕はこれにそっくりだったんです。かなり感情移入して読んでしまいました。

「うつヌケ」の評価する点

事例が多く自分と似た境遇の人に共感しやすい

自己啓発本ではないので、押しつけがましくない

かと言って軽すぎない

発達障害、精神疾患関係はたくさんの体験談本・自己啓発本が出ています。

自己啓発本はどうも「こうすれば治る!」という押しつけがましい感じがどうも苦手で…。

うつヌケはそんなこともなく、イラっとせずに読めました

体験談本に良くあるのは「発達障害は個性!」というような軽い言葉です。

うつヌケには「うつは心の風邪!」という軽い表現はありません。

むしろ「うつは心のガン」と紹介しているエピソードもあるくらいです。

うつは放っておくと怖い病気なんですよね。

「うつヌケ」でう~んと納得できなかった点

ちょっとこれはどうかな、と思った点も見てみましょう。全部、重箱の隅をつつくような話なんですが。

2例、病院で診断を受けていない人の体験談がある

ゲームクリエイター、ミュージシャン、小説家、編集者など何かに秀でた才能がある人の体験談が多い

「うつは完全に治る」という言葉あり

「うつ病ヌケ」という本ではなくあくまで「うつヌケ」という本なので、「うつ病」と診断されていない人のエピソードが出てくるのは問題ないのかもしれません。

診断を受けるまでも無く治ったという人がいるのは事実なんでしょうが、それって本当にうつだったの?って思ってしまいました。

才能がある人ばかりだった…というのは僕の嫉妬もはいってます。

平凡な事務職の人とか、パートの人とか、主婦のエピソードをもっと入れてほしかったなと思います。

ちょっと悲観的になっているときだと、「やっぱり成功するには、特別な才能が必要なのかな…」と落ち込んでいたと思います。

この本の最後に、このような注意があります。「描かれている内容は、あくまで個人の体験に基づいた感触、感想で、治療法ではありません」。

うつ病が完全に治る病気かどうかは様々な議論があり、一生付き合っていく病気だとする人もいれば、綺麗に治るという医者もいます。それなのに

そしてボクは心の底から実感しました
大丈夫…
うつはそのうち完全に治る ―「うつヌケ」p24より

うーん、ここまで言ってしまっていいのかな~と首をかしげてしまいました。

現に、筆者はいまだに温度差やストレスなどのプレッシャーが引き金になり、うつ状態が再燃することがあるそうです。

うつは治らないということに絶望している人がいるなら、それは問題ですから、そのような人に希望を持ってもらうための言葉であるなら納得なのですが。

この本がおすすめなのは?まとめ

最後にごちょごちょと近所のおばさんのようなことを書いてしまいましたが、「うつヌケ」は良書です。

ここまで大勢の体験談をフランクに読みやすくまとめた本を僕は知りませんし、何といっても活字が苦手で頭に入って来ない患者さんにも読みやすいです。

僕はぼろぼろ泣きながら読んだので、1時間くらいかかってしまいましたが、速い人なら30分程度で読めるかと思います。

うつヌケを読んで気づいたことがありました。

「僕はダメだから、発達障害だから、メンヘラだから…障害者だから…」これは良く言ってしまいますし、言い訳にしてしまっている部分もあります。

こんな罵倒を、人に向けて言ったら最低ですよね。

そんな最低なことを自分に向けて言っている。これは自分いじめなんだ、良くないことなんだと教えてくれました。

筆者がやっているのは、「僕はすごいんだ」というように毎朝唱えることなんだそうです。

僕は厳格な父の元で育ち、「お前はダメだな」と言われてきました。

毎日周りの顔色を窺って育ったので、自己肯定感がすごく低いです。

それを克服するために、これから1か月間試しで「僕はいい子なんだ」と毎朝唱える訓練をしてみようかと思っています。

成果はまた1か月後ブログで報告しますね。それではまとめ。

うつヌケはこんな人におすすめです!

うつが少し良くなってきて、再発しないために何か知りたいという人

うつのことをとにかく分かりやすく知りたい人

うつが完全に治って、「私は何だったんだろう?」と知りたい人

こんな人には逆におすすめできません

ひどい鬱状態で、かなりの被害妄想、物事に悲観的になっている人

僕の感想としては、「これはうつが少しずつ良くなってきている人向けの本だな」という感じでした。

noteで4話試し読みできることをお話しましたが、noteで全話購入するよりも書籍で買うほうがトータルでは安いのでおすすめです。僕は単行本を買いましたが、電子書籍だとオールカラーで読めます~

ざっくりレビューとか言いつつ、長くなってしまいました。それではまた!

これまで執筆した体験談・解説はサイトマップをご覧ください。

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